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帰られるときの一言が

       帰られるときの一言が

 和白に皇法健康所を開所した当時から来られている方がいます。その方は教員生活をされていましたが早めに退職されて、持ち味の体育系の仕事として体操教室の講師の仕事を始められました。もうしばらくしたら70歳を迎える年周りになってきています。

 その教室を維持するために定期的にからだの調整に来られています、同じ年頃の方が教室を閉鎖するので後をお願いしますといわれたら「よかですよ」と引き受けられていました。そのときそれがいいのかどうかの相談に来られ<波動診断>で何度か診てあげたことがあります。

 ご主人は65歳の定年で辞められてから再就職もしないで家におられるようです。最初のころは時々外出していたようですが、今では家にいてテレビの番をされて日々過ごしているようです。急いででかける用事ができて、台所を片付ける間もなく出かけて帰ってみたらそのままの状態のようです。

 そうした中、今度は教員の資格持ちということで、学童保育の仕事を頼まれてそれを引き受けられたようです。断ることはできたでしょうが、何もしないご主人と一緒にいるというのも辛いし、夕方からなら何とかできそうだということで仕事をされるようです。

 それを受けたことで「この歳で学童保育の仕事をするのですよ」とチラッといわれた言葉の真意を何となく感じました。顔を突き合わせながらの生活、寝るときは同じ布団の中、仕事をするという大義名分で少しでも離れていたいのかなぁとふと思いました。

 これからも一緒に生活していくわけでしょうが、帰りに言われた一言の中に本人の切実な気持ちの響きを感じてしまいました。本人と話をしていたとき、私は80過ぎのじいさんだけど、お蔭で仕事をさせていただいています。

 旅立った妻の陰ながらの応援と、五人の子供たちの応援を受けて生活させていただいていることに、あらたて感謝の思いが強くなりました。

 

皇法健康所

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