トイレに行くのが

　　　　　　　　トイレに行くのが辛いです

　８０歳を前にして「最近トイレに行くのが辛いです」「どうされましたか」「尿意を催してトイレの便座に座っても少ししか出ません。以前は漏れそうになっていたので病院でリングを入れましたが、最近それをとりました」

　医師に相談しても言われるのが「もうお年ですからそれも致し方ありませんね、すっきり出るような薬もありませんといわれるのが関の山で、これは耐える以外にないのですか」と真剣なまなざしで訴えられました。

　この方は現役で定期的に来られている最古参でもありますし、来月のコンサートに向けて練習を積んでいるようです。
「水は確り補充していますが、それが尿としてでないのも気になり、さらにその影響からか下腹が張ってきた感じでそれも困っている」といわれました。

　色々と心と体ののつながり、東洋医学にもそれなりの関心を持たれて生活されています。今の最大の悩みが「トイレに行って気持ち良く出ないで、ちょろちょろという感じにもならない状態を何とかして欲しいです」と真剣に訴えられました。

　コンサートに向けての練習や季節の変わり目の土性の疲れがあるようで、左わき腹の何となく冷たいのも気になりましたので<皇希水・リペアクリーム>を事前に前面に押し入れていきました。次に伏せた状態でふくらはぎに同様の処置をして通常の施術をして、今回は腹部に置鍼をしました。

　仕上げの段階で、ぶよぶよした頭部と左右の足親指の何となく精気を感じない指先から<瀉血>をしました。特に左足親指は当たりという感じでした。

　それから遠赤グッツで足の内側の陰系を入念に解していくと、つっているところでは顔が少しこわばっていました。さらに<手のライン>を使って顔の浮腫みをとりました。
　全てが終わって「トイレをお借りします」といわれたので「どうぞ」と返事をして、出てこられるのを待っていました。

　本人が出てこられての第一声が「久し振りに便座に座って、気持ち良くスッキリ尿が出ました。コンサート前にもう一度来て調整していただきたいと思います」と、すっきりした表情で帰られました。
　

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