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永久の眠りに入りました (10)

            永久の眠りに入りました (10)

 葬祭場から火葬場に行くのにお位牌を喪主の私が持って霊きゅう車に乗り込み、運転手に「よろしくお願いします」と挨拶をしました。しばらく無言が続きましたが「ここの運転手をされてどれくらいになるのですか」と話しかけました。

 すると「どこにお住まいですか」と聞かれ「和白5丁目のバス停の前で治療所をしています、皇法健康所を開所して今年で45年になります」と話しました。すると「もしかして和白にいい所があるよという話を何人かの人から聞きました。名前に 皇 が付いていますが、何か意味があるのですか」

「私達の命は連綿と続いている中のある一部分、そうして考えてみたらご先祖のお陰で今の自分がいますし、近い先祖として両親がいます。親に孝・友に忠という気持ちを培っていく必要があると思いますが、現状ではそれが成されていないのがとても辛いですね」という話しになりました。

 運転手が「今日こうして一緒に過ごしているということも不思議なご縁ですね。私はぎっくり腰や心臓に少し気になるところがありますので、何かがあったその時は宜しくお願いします」と話している間に火葬場に到着しました。

 いよいよ今生最後の別れになりますが、声を掛ける人、すすり泣きの声など思い思いの別れをして、焼却炉に入る遺体に各自合掌して下さっていました。
 焼き上がるまで別室でお茶を飲んだり、茶菓子を食べたり、久し振り従妹らと会ったのであちこちで話が弾んでいました。

 焼き上がりましたと案内があったので、部屋を片付けて遺骨収集するところに全員が集まりました。
一目見たとき薬等を一切使わずに=玄米・菜食で過ごしてきた45年の成果=とはを、はっきりとこの目に焼き付けました。

 シッカリした骨が焼き上がり、職員の方が「こんなしっかりした骨は久し振りに拝見しました。何かされていたのですね」と感想を言われながら、喪主と長男の前に骨が置かれたので、箸を使って二人の共同で骨壺に入れました。それからは少しづつ骨を皆さんに入れていただきました。

 最後に喉仏を取り出したら「きれいで立派な骨ですね、故人の生前の精進された姿が今ここに出ています。こうした方に立ち会うことが出来て本当に良かったです」といわれました。
 喉仏は男女に関係なくあるもので、座禅している仏さまに似ているので喉仏というようです。
 生きている間に、からだに宿していた仏さまということで、特に大切に取り扱つかわれいる、第二頸椎の骨ということです。

 遺骨収集も終わり、和白に帰って来て5人の和尚さんの読経をしていただきました。その後は精進の寿司を皆でいただきました。

 金曜日から始まった一連の葬式の儀式が滞りなく終わりました。喪主としてのつとめは如何だったのか、子供たち・孫たちの成長の姿を帰天された霊体は、確り見守っていたことと思います。

 喜願院観空和恵大姉 これからも皆さんが喜べる環境を作り・整備していきたいと思います。これからもますますのご守護・ご鞭撻を宜しくお願いしますと、日々の祈りの行が始まりました。

 

 

皇法健康所

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