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永久の眠りに入りました (9)

        永久の眠りに入りました (9)

 午前中早めの葬儀になっていましたので、私は早朝に起きて家で行っているお参りの用意、礼拝して待機していたら和尚が会場に行く途中に、寄ってくれたので同乗して会場に到着しました。

 長女の江未子が「お父さん布団敷いているので治療するから寝てください」といわれました。まさかこの場所で治療を受けるとは思っていませんでしたが、娘の配慮に感謝して受けました。感想が「お父さんの年でこんな状態でいることはさすがです」と褒められました。

 葬儀前に皆で一緒に別れの食事をしました。いよいよ葬儀が始まりましたが、今回は和尚の長男が妙鉢(ジャンの鐘)を持って立っていました。わきの和尚として婆ちゃんのために一役いただいて、お経に合わしてじゃんと鳴らしている姿を嬉しく思いました。

 五人の和尚さんがそれぞれの立場でお経を唱えていました。禅宗独特の戒名の由来を述べている和尚の声が幾分震えていました。しかし最後に最高の声で「!」と、一声出したときが最高の場面になりました。母親の戒名を付けるために、真剣に考えてくれたと思います。

 喜願院観空和惠大姉 喜寿の年を迎えましたが喜ぶことが好きな人でした。空から観音様のように観ていてください。和惠は、和白の和はなごむ、惠はめぐむ、お経の中の言葉で和惠(わえ)という言葉がありますが、お釈迦さまの教えと相通じるということで戒名を付けてくださったようです。
 旧姓が 平野 惠子  結婚後は改名して 平井 希以子(けいこ)

 最期に喪主代行で長男がお礼の言葉を、万感の思いをその言葉に託してお別れの言葉を言ってくれました。儀式も滞りなく終わり、出棺の為に皆さんが館内に飾っている花を次々入れてくださいました。いよいよ今生の別れの時、死に化粧がいよいよ映えてきて、ますます穏やかな表情になっていました。

 お棺の中に別れの言葉を書いて入れましたが、何を書いたらと思っていたとき目に入ってきたことばがありました。

 忘れることがあるかもしれません。しかし、(とも)にあなたと一緒です。という意味の禅の言葉を書き認めて、耳の際に置かしていただきました。

 葬式に参加してくださった方達に見送られて、各自の自家用車で火葬場に向かいましたが、喪主として私はお棺と一緒に火葬場に向かいました。

 

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