気持の変化が・・(1)

　　　　　　　　　２年が経過した今の状況

　名古屋から交通事故に遭った方が来られるようになって、間もなく２年が経過いたします。

　最初の頃は「私は交通事故の被害者なのだから・・」という気持ちが強いからか、その方が来られた時間帯にはどなたの予約も、電話も入らない状態がありました。

　そのうちに一緒になる方が少しづつ出てくるようになりましたし「今の状態を話してあげたら如何ですか・・」といったら話してくれていました。聞く気がない人に話をした後は「何で自分が話しているのに聞いてくれないのですか・・」と不満やるかたない状態になり、その後の心のケアーに結構時間がかかりました。

　今回も施術後に話してあげてと依頼したら、素直に今までの経緯を真剣に話していましたし、それを聞かれる方も目を見て相槌を打たれていました。帰られるときに「またお会いできたらいいですね、お大事に・・」といわれて帰られました。

　また別の人は自分の施術の順番を緊急の人に譲られて、真剣に聞いて上げていました。

「それだけの交通事故に遭っていながら、皆さんにお話しされるのは疲れませんか・・」と聞くと「皆さんが真剣に聞いて下さるので、自分としてはとても気持ち良く話させてもらっています」といわれていました。

　自分の気持ちが乗ってきたのか、最近は施術の注文がずいぶん減ってきましたし、人の様子を拝見した後「自分もああしたことを、人が不愉快になるのではということを考えないで、随分迷惑をかけていたのでしょうね」とさりげなく言えるようになってきました。

　物の見方や考え方が「何で自分の周りに次々嫌なことが出てくるのでしょうか・・」といわれたので「それはアナタが呼び寄せているのですよ」と話したら「だって私は交通事故の被害者ですよ、辛いのですよ」といわれることがありました。

　最近は「考え方を変えてみたら、なぜか話を聞いて下さる方にお会いしたり、またお会いできたらいいですねという方がいたり、和白に来て皆さんとお会いできて話ができることが楽しみです」といわれる姿が、本当に清々しく見えます。

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