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鹿児島出張(2)

                      東北大地震の現地に派遣され

 昨日の鹿児島での講演が終わり、一緒に精進料理をいただきながら談笑していました。

 その中に鹿児島からレスキュー隊の隊長が東北大地震のボランティア活動で現地に入られた様子を話して下さいました。

 鹿児島から現地に到着するまでに3日間かかり、ボランティアの本部で結団式を終えて、担当する場所に案内されたそうです。

 現場に着いたら=何から手を付けたらいいのか=と途方にくれたそうですが、とりあえずできることから作業を始めたようです。


 被災地の方を見かけたので「がんばってください」と声をかけたら「自分たちはがんばっているこれ以上何をがんばれというのか」という言葉が返ってきたようです。

 一瞬たじろぎながら「実は私たちは鹿児島からボランティアとして現地に派遣されました。しかし、この惨状を見たら何をしたらいいのか・・と思っていたところです」

 すると「鹿児島からわざわざ来てくださったのですが、それはご苦労様です。しかし、皆さんは鹿児島から食べられるものを持参されたのではありませんか。
 私たちは毎日同じものを食べていて、もうつばも出ない状態です」と悲痛な話を聞かれたようです。

「鹿児島から来ました」を聞いてからは態度も変わり=あなたたちも大変ですね、がんばって下さい=という態度が見えてきたそうです。

 そのときは雪も降っていて、鹿児島から持参した寝袋を二枚重ね、その間に毛布を入れて、近くにある資材を使って床とスペースを取られたようですが、全員寒くて一睡も出来なかったようです。

「寒いところで使う寝袋と、鹿児島で使う寝袋の違いを体験されたようですが、派遣された隊員は多分ふらふら状態で、作業をしてくれたのではないかと思います」と話されました。


「隊長として何をしてあげることができたのか、被災地のかたがたがこの寒さの中でも協力しながら生活している姿を拝見し、ボランティアで派遣された私たちが大いに学ぶことがありました」と。

 身近な方から現地の写真を見せられ、話を聞くことができました。 

 ある著名人が「がんばって下さいといわれなくても、皆さんがんばっている。せめて一日一回笑顔を作りましょうという言葉が、今必要なのではないでしょうかといわれていました」 



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