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無言の行で本心を

            無言の行で本心を

 かなり厳しい病気になっている青年が二回目の施術を受けに来られました。病名は<ギランバレー症候群>といわれましたが、前回施術を受けられるときの本人の感想が今一つはっきりしませんでした。さらに田久を紹介された方への報告も母親からいってないようでした。

 今回本人の親からではなく、紹介された方からの予約が入りましたので、日程を調整して祭日でしたがその日に施術させていただくことにしました。その時間に本人が来られましたので、前回の感想を聞きました。するとその返事が返ってきませんでした。

 それで「今回はアナタの意志ですか」と聞くと「親が行くといったので連れてきてもらいました」といわれたので「あなたの意志ではないのですか」と聞くと「親が行くよといわれたので来ました」という返事がありました。

 それから「親も忙しいでしょうし、親にお願いして田久に連れて行ってくださいお願いしますといえないのかな」と、母親がついて部屋に入ってこられていたので言いました。これからは本人の頭かきや顔をなでたりとのひとり相撲が始まりました。

 私は一連の流れ、取り組みを話して「今日はアナタの意志に基づいてするならさせていただきますがその言葉がないで、親か行くといったからでは私の気持ちも乗りません。アナタの言葉があるまで私は施術をしません。それが嫌ならお引き取り下さい」と伝えました。

 私もそこまで言って返事を急がせず<双方の無言の行>が、かれこれ一時間経過しました。母親もその場に立ち会われて、何か小声で言われていましたがそれに対しても、頭かいたり、顔をなでたり、時には涙を拭いていました。母親は見るに見かねて退室しましたが、本人からの一声が聞けません。

 そうした状態の中ても、無言の行が続きましたが、本人がスッと立たれて部屋から出ていきました。私は予定していた仕事に取り組みましたが、しばらくして本人が「よろしくお願いします」といわれて部屋に入ってこられました。

 それから一気に施術をしていきましたが、現状の症状を話してくれたので、その症状に合った施術をしていきました。施術が終わったとき、気持ち良くなられたのか笑顔が見られお礼の言葉もいえましたが、帰られるとき駐車場の車には父親が乗っていました。車内で寝て待っていたようです。

 部屋から退出して親子で話し合いが行われて、本人の意志ある言葉として「施術お願いします」となったようです。果たして次回はどうなるのでしょうか…

 

 

 

 

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