何とかしてあげたいと

　　　　　　ただ今病気休職中です

　母親が心配そうな表情で娘さんを連れてこられました。三十路前の娘さんでしたが、どんな症状なのか本人からの話でなく、母親が「今病気で休職中です」といわれました。

　カルテに氏名や症状を書いていただきましたが、何をどう書いたらいいのか判らない状態でした。再度母親に聞くと「消防士をしているのですが、体調を壊して今仕事を休んでいます。何とか元気になって欲しいので連れてきました」と説明がありました。

　足の裏は冷たく、頭部は何となく詰まっている感じで、肩は芯が凝っているのですが、その確認をしても、声が小さくて聞こえない状態でした。

　通常の施術に行くために、皇希水をふくろはぎに押し入れていくと、解れたという感じがどうなのか、声も小さく聞き取れませんでした。とりあえず通常の施術をして、遠赤ドームの中で一寝入りしていただきました。

　お客さんの関係で二寝入りした感じの時間が過ぎましたが、頭部のブヨブヨした感じの処の快痛点を使って<瘀血処理>をするときに「頭痛薬を飲んでいますか」と聞くと「いいえそれは飲んでいませんが、睡眠導入剤と安定剤を服用しています」といわれました。

　顔の表情がくすんで、顔色も良くないので<プチ整顔>をしていくと、顔の表情の変化に少しづつ気付かれたのか、気持が落ち着いてきたのか少しづつ声が出るようになりました。

　今回は診断せずに直ぐに施術に入りましたが、次回は一人で来るようですので、母親がいない状態で心の内を聞きて上げたいと思いました。

　帰える時も声が小さく、何とか元気に職場復帰して欲しいし、学生時代はソフトの選手だったとのことですから、明るい声を出して笑顔が素敵な三十路の女性になって欲しいので応援してあげたいと思いました。

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