施餓鬼供養の前に
盆行事も終わり近く
ニュースを見たらＵターンの帰省ラッシュが続いていると･･･武蔵野に向けて帰られた家族は無事に到着し、ゆっくり静養して明日からの出勤に備えられるのでしょうか。
一般的には盆明けになるのでしょうが、私たちにとっては１７日の施餓鬼供養が終わったら、盆行事が終わったということになります。
その行事のために承天寺一派（博多山笠で有名な寺）の和尚さんたちと、檀家の皆さんが一堂に会して施餓鬼供養をされる日が１７日なので、そのための準備の手伝いに入りました。
１５日の盆の送り日に、皆さん方がお供えされた物を下ろす仕事もあります。生もの･果物･菓子類･ジュース類･アルコール類等をそれぞれ分類して、用意された箱や袋に入れていきました。
その片づけが済んだら、本堂から庫裡･台所等を塩水で拭き上げていきました。
拭き掃除をするのが楽しくできるのは、小学校のときの担任の先生から掃除の楽しさを徹底的に教えられたからだと思います。
ワックスのない時代に水拭きだけで、床に自分の顔が映るほどに磨き上げていましたし、その状態を他の学校の先生方が研究授業という中で、よく見学にこられていました。
その頃はお湯が使えないので、冷たい水を使い、確り絞って拭いていました。絞り方が悪かったり、水をこぼすと｢ハゲができた｣とよく注意されていました。
女子の友達は｢小学校の頃、一生分の掃除をしたので、今はその反動か余り掃除はしていない｣という方もいます。
拭きあげた後の足の裏のさっぱり感、一汗かいた爽快感はさせていただいた者だけが味わえる、ご褒美かといつも感謝しています。
今年の盆行事が終わった後に、庫裡の建て替え工事が始まる予定になっています。
築８０年強の間、ここで妻が生まれて生活させていただいたことへの感謝の気持ちをこめ、今年の掃除は感慨深い拭き掃除になりました。
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